
さて、現在かかりきりでトランペ1/32F‐14Dスーパートムキャットの製作を進めています。
本キットは、あいも変わらず元気なトランペッターがリリースしたもの。
聞くところでは、人気も高く2万円という価格にも関わらず売れているとのこと。
1/32のF-14と言うとタミヤ製がありますが(Revell製は論外)、約30年前のキットということもあって、改修はされているとはいえ流石に古さは隠せないといったところなんでしょう。
それだけに勢いのあるトランペのキットは注目されていたのではありますが、
今回MA誌がらみの仕事で製作と相成った次第。
キットの第一印象を言わせてもらえば、やたらデカイわ、パーツは箱みっちりに詰まっているわ、ついでに手元に来たキットはデカールは欠品してるわと、インパクトありまくり。
そんなトムキャットですが、かれこれ3週間じわじわと製作を進めております。完成時のサイズという点では以前に組んだSu‐27のが上、しかし存在感あるいは模型的密度とでも言いましょうか、はたまた完成時のボリュームという点ではこのトムキャットの方が上といったところです。
Su-27は、存在感はあるけれど、悪く言えばドンガラモデル。その点トムキャットはワンステップ上の素材感があります。
さて、製作ですが昨日の時点で、機体の基本組み立てが完了。
良く出来たコクピットはデカールが欠品のため計器板を含めて全て塗装で処理、いやリアシートのコンソールを覆っていたキャンバス部分はパーツのディテールが甘いので、テイッシュを薄めた木工ボンドで貼り付けて雰囲気優先でディテールを再現。
組んでみて分かったのですがサイズは大きいものの、基本構成はハセガワの1/48とよく似た感じ
。まぁF-14は機体形状が独特ということもあって、パーツ構成や組み立ても似たものになるのだなと納得しています。
しかし、このキット、エンジン周りとインテーク周りの組み立て精度がダメで、組み立ては大変。個々のパーツのサイズが大きいゆえに事後変形してる感じで、隙間やら段差が出来まくりです。またパーツが薄く強度的にも不安ありといったところ。
結果的に、これが後になって意外なトラブルを呼んでくれました。
一昨日、修正で消えたパネルラインの修正中、機首が接着面から“もきっ”てな感じで折れてくれたワケです。
確かに機首と胴体の接着面は、強度がないんじゃないかなーとは思っていたんですけどね、補強工作をスルーしたのがいけないんですけどね、修理と補強には半日を要しました。
そして本キットはエンジンが再現されているのですが、補器類なんかも良く出来ているのですが、完成後エンジンは外せないので、組み込んでしまうとまったく見えない、故にチマチマと塗装しても意味がないんですな。
組みあがった機体は、どうしてなかなか良い感じ、やや機首が太いような気もしますが、言われているほどにプロポーションも悪くないです。
で、昨日なんとか下地塗装までこぎつけた次第。サフは缶タイプをまるまる一本、下地はTT社の缶スプレー・リノリウム甲板色を2本使いきり。いやはやコストパフォーマンス悪いキットではあります。
でもって黒でパネルラインの影色を描いた時点まで何とかこぎつけた次第。
本日入れて残り7日、明日からは本塗装を進めつつ、ボールペンになりそうなサイズのフェニックスやらなやらウエポン類や小物類の製作を進めていきたいと思うワケです。

コクピットは塗装のみで仕上げ。写真ではまだスイッチ類に入りを入れていない。個人的にコクピットのコントラストは暗めが好みなので、かなり暗いグレーで塗装している。

機首にコクピットを組み込んだ状態。

脚なども細部まで良く出来てます。内部に金属シャフトが入り強度を確保。タイヤはゴム製パーツで再現されている。

ピトー管は流石にダルなので、F-16の金属製ディテールアップパーツを改造して装着。