さて、フェアリーバトルTT 製作4日目。
この手の簡易インジェクションキットの常として、パーツの摺り合わせというか、下ごしらえが出来てしまえば後は普通のプラキットの変わらないのだ。もッともそれが大変なのだが…
製作4日目は午後1時製作スタート。昨日機体下面の黄色×黒塗装までは終わらせいたので、上面の塗装から作業を進めていく。

ダークアースを塗装、その後ダークグリーンで迷彩パターンを入れていく。
時間短縮のため下色塗装は省略した。
迷彩パターンは、これまた時間短縮のためにマスキングせず、エアブラシのフリーハンドでパターンを描いている。ただしエアブラシでは色の境目がボケすぎてしまうので。迷彩の境目を、ダークアースとダークグリーンの中間色を自作し、筆でタッチアップしてボカシ具合を調整した。
ラッカー系でもリターダーを混合することでいい具合に伸びてくれる。
で、アップしたのが、スタートから1時間30分経過の午後2時半。
機体をドライブースで乾燥させている間にキャノピーなど小物パーツの塗装を済ませる。
キャノピーはバQのためフニャフニャの上やたらと枠が多い。ここは縦横別マスキング塗りで一気に塗装、概ね30分で仕上げた。

塗装が乾燥した機体(30分はかなり無茶だか、一応乾いている)
一気にデカールの貼り込みへ。
デカールは透けのない質の良いものだが、いささか硬く割れやすかった。マークセッターで定着性させて、本来なら、一晩は乾燥させたいところなのだが、諸般の事情でこれまたドライブースで強引に1時間乾燥させて次の作業へ(いや意外と何とかなるモンですよ)。

でもって艶を整えるためにフラットクリアでオーバーコート。その後、リアルタッチマーカーで、機首周りを中心にパネルラインへのスミ入れをして機体の塗装は終了。

あとは小物プロペラやら脚やらを仕上げていく…
ところがここに来て、問題発生。いやはや脚周りで自作しなく体はいけないパーツがけっこあったからだ。一部パーツは寸法が合わずこれまた自作を余儀なくされたし、脚もこれまたイモ着けなので、当然ながら金属ピンを打ち込む必要があった。

はたまた主翼前縁のタキシングライトのカバーはキット付属のパーツのサイズがてんで小さくて使い物のならず、ここはとりあえずセロテープで自作。
尾輪もステーを金属線に置き換えるなどちまちまとした改造作業が続き、時間だけが過ぎていく…
苦労して組み上げた脚も、アクチューターの取り付け角度やら強度やらで悩まされ、あまり信頼性があるとは言いがたいインストのイラストを信じて取り付けた。まぁ間違っていたら後で修正は可能すればよい。
またキャノピー左側に取り付ける風車?も角度が分からず、とりあえず風車自体が地面に対し水平に取り付けたりと、かなりいい加減ではある。
プロペラは機体のサイズに対して間違っているんじゃないかと思う位小さいし、スピンナーもない。バトルのなんとも弱そうなイメージはこのプロペラのせいだと思う。
全てのパーツをなんとか機体への取り付けを済ませて午後7時45分、なんとかフィニッシュ、とりあえずの完成に持ち込んだ。 本来ならもう少し時間をかけたかかったのだが、実は明日、明後日と作業が出来ないので、そうなると流石に辛い。
そんなワケで、突貫もいいところで本日中に完成させた次第である。
塗装するまでは何とも間延びした機体な雰囲気だったのだが、迷彩を施したらなんとなく軍用機らしく引き締まってみえるのが面白い。
もっとミスマッチなプロペラが全てを台無しにしているのだが・・・
当初はボックスアートの機体全体が黄色×黒の踏み切りカラーで仕上げ用と思っていたが、
結局上面は通常迷彩に。
この方が上面と下面の極端な雰囲気の違いが明確に表現できて面白いと思ったからだ。

なんにしても、いろいろと課題は残しつつも、今年も完成できたことは喜ばしい限り。TPFでの製作ではあったけれど、いや充実の4日間ではありました。
というわけでこのキットの製作のきっかけを与えてくれた、がらんどう氏に感謝。